動いているものは縮んで見える

特殊相対性理論によれば、
動いているものは長さが縮んで見えます。

例をあげると

・その場に止まって(かっこよく言うと”静止”して)いるAさんが
・止まっている宇宙船を見たとき、その宇宙船は全長10mだったとします。

ここで「全長」とは、宇宙船の先頭から末尾までの”長さ”です。

ところが
・その宇宙船が動いているとき(たとえば光速の99.5%で動いているとします)に
・Aさんから宇宙船を見ると、その全長は縮んで見えます。(光速の99.5%の場合、10分の1に縮んで見えます)

図:静止しているAさんから見た、宇宙船の長さ。宇宙船が止まっている時と、宇宙船が動いている時で、全長が異なって見える。なお、どう見ても宇宙船には見えないが、気にしてはいけない。
図:静止しているAさんから見た、宇宙船の長さ。宇宙船が止まっている時と、宇宙船が動いている時で、全長が異なって見える。なお、どう見ても宇宙船には見えないが、気にしてはいけない。

僕の身長が低く見えるのも、実は僕がものすごいスピードで動いているからで、本当の僕は身長180cmのディカプリオ風なイケメンなのです。ここ、間違えないように。

ちなみに、このとき”長さ”が変わって見えるのは、宇宙船が動いている方向の長さだけ(ここでいう全長)で、幅や奥行きは変わりません。

この「動いている物体の長さが縮むこと」は、何回か前にお話した「動いている物体の時間の遅れ」と共に
・存在することと、見えることとの関係は?
・時間とは何か?
・空間とは何か?
といった、僕らの世界観に非常に重要な示唆を与えてくれるのですが、それについてはまた次回以降に書きたいと思います。

今回は短めに。

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